HUFSJAPAN.AC.KR

일본언어문화학부

교수칼럼

日本留学と宮廷女流文学の研究

 

金鍾徳/韓国外国語大学校日本学部教授

 

私が東京大学文学部の国語国文学専門課程に留学したのは19824月初めで、東京はちょうど花見の時期が終わって春爛漫の季節だった。私の留学生活は学問的にたいへん恵まれた環境で始まったと思われる。学問的にまだ未熟な私を引き受けてくださったのは秋山虔先生で、修士・博士論文の指導をしてくださったのは鈴木日出男先生であった。心から尊敬していた鈴木先生が201310月に腹膜炎でご逝去され、告別式に行ってきた。

 振り返ってみれば、正規の授業より自主ゼミや懇親会などで同門の先輩や後輩たちに習うところがもっとも多かったような気がする。今や立派な教授となっている友人たちと情報交換をしたり、研究書や学会などでもいろいろ教えられるところが多い。

1年間の研究生を経て修士論文を書いて博士課程に進学した時、運よく富士ゼロックス小林節太郎記念基金の研究助成をいただいた。私はそれまで買えなかった本を買うために神保町と早稲田通りの古本屋を歩き回った。そこで買いもとめた本を自転車に積んで自宅へ帰る嬉しさは、『更級日記』の作者菅原孝標女が親戚の家から『源氏物語』などを得て帰る気持と同じようなものであった。その時に購入した「日本古典文学大系」102冊、「日本古典文学全集」51冊、「源氏物語評釈」12冊、「現代日本文学大系」97冊などは今日まで私の書斎に並んでいる。帰国した後、ソウルで小林陽太郎会長のご訪問に合わせて懇親会が開催されたことは研究助成をもらったOB同士の交流と相互理解の時間となった。また毎年基金が発行する「リポート」が届けられたり、研究報告論文を申請して最近の博士論文の動向を探るのも楽しみである。

私は博士論文「『源氏物語』主題論 -伝承と作意-」を書いた後、しばらくは主題論、人物論、王権論、ジェンダ論などの研究を続けていた。そして200811月1日には、国立京都国際会館で「源氏物語千年紀」が天皇皇后のご臨席の下で盛大に開かれた。この行事は日本だけの千年紀ではなく世界の源氏物語研究を総覧するようなものであった。またこの日「紫のゆかり、ふたたび」という合い言葉とともに「古典の日」が宣言された。私も翌日から金剛能楽堂で開かれた「源氏物語国際フォーラム」で韓国での源氏物語翻訳や研究状況を報告したのが生涯の思い出となった。

最近の興味を持つようになった研究テーマは、韓日両国で固有文字が発明されてから成立した宮廷の女流文学の比較である。上古の時代に漢字文化圏の諸国では固有文字がなかったために漢字を借用して固有語を表そうとした。日本の万葉仮名、新羅の郷歌式表記法(郷札、吏読、方言)、ベトナムの喃字(チューノム)などはすべて漢字を借用した固有語の表記法である。ところが、漢字文化圏の国々が伝承歌謡などの細やかな感情を表現するために漢字を借用した表記法を工夫したものの、漢字で固有語を表現することはたいへん不便であった。そこで日本では平安初期に万葉仮名をもとに新しく仮名文字を発明し、韓国では新羅の滅亡とともに郷歌式表記法が廃れた後、朝鮮王朝四代の世宗王(1418-50)の時代になってハングル文字(訓民正音)が創制される。

ハングル創制にもっとも寄与した申叔舟(1417-75)は集賢殿学者出身で、1443年に朝鮮通信使の書状官として室町時代の京都を訪問している。申叔舟が1471年、成宗王(1469-94)の命を奉じて撰進した『海東諸国紀』の「国俗」には、「男女と無く皆其の国字を習う。国字は加多干那と号す。凡そ四十七字なり。唯僧徒は経書を読み漢字を知る」と書いている。申叔舟は京都の男女が仮名文字を使って自由に表現していることを見て帰国したから世宗王に何か意見を開陳したのであろう。しかし、『朝鮮王朝実録』には申叔舟と仮名文字の使用に関わる記事は何も書かれていない。

申叔舟は臨終の際、当時の成宗王に「願わくは国家、日本と和を失うことなかれ」(柳成龍『懲毖録』)という遺言を残している。この逸話で彼がいかに日本との外交・和平を重視していたのかが分かる。それから約120年後に、豊臣秀吉によって壬辰倭乱・丁酉再乱(慶長の役)が勃発する。朝鮮の朱子者姜沆(1567-1618)は日本軍の捕虜となって1598年に京都の伏見城に移送された後、帰国して捕虜生活の経験を『看羊』(1656)に纏めている。姜沆は京都の仮名文字の使用状況などについて、「(弘法)大師は文字(漢文)が読めない倭人のために、方言などを集めて倭諺(仮名)の四十八文字を作り出した。漢字の部分はわが国の吏読のようで、漢字が混じっていない部分は諺文(ハングル)のようだ。彼等が文字を知っているということは仮名のことであって、漢文ができるということではない。但し倭僧の中には漢文に慣れているものが多く、性情も普通の人と違うところがある」と述べている。申叔舟と姜沆は通信使と捕虜という極端の身分差があるにも拘らず、仮名文字と漢字の位相についてほぼ同様に認識していたようである。すなわち、申叔舟は仮名文字をハングル創制のモデルとして、姜沆は諺文(ハングル)と全く同じ位相の文字として見受けていたのである。

韓日両国の固有文字に対する認識は共通点が多い。日本では漢字を真名とか男文字といっていたのに対して、仮名文字は女文字、女手、女仮名、子供文字などと言われてきた。朝鮮でもハングルを諺文、女文字、子供文字などといって蔑まれてきた歴史がある。しかし、両国国語の音声に合う固有文字が発明されなかったら、宮廷女流作家による日記や随筆、詩歌、物語など、微妙な自然や人間の心理描写は不可能であったと思われる。

平安時代と朝鮮王朝はそれぞれ社会制度や文化が異なるだけに、宮廷文学の作者となった女房(宮女)制度も似ていて違う点が多い。平安時代に宮廷女流作家となった女房は受領層の中流貴族出身が多く、朝鮮王朝の宮女に比べて、恋愛や結婚、退職などに自由があったようだ。平安時代は宮仕えに対する社会的通念は必ずしも好意的ではなかったようだが、清少納言などはかえって宮中で働いていることを誇りに思っていた。一方紫式部はこのような清少納言の才能を認めながらも強いライバル意識を持っていたようだ。

朝鮮王朝の宮女(内人、宮人)は王と王妃に仕えた内命婦の総称で、尚宮、内人、ムスリ、房子、医女などの職掌についた。朝鮮王朝時代の宮女は公務で官僚の取次ぎを除いては、王と宦官以外の男性との接触は禁じられ、本人の重病や仕えた人が亡くならない限り宮中から出ることさえ許されなかった。朝鮮王朝の普通の女性教育は儒教倫理とハングルで、宮女は宮中に入ってから宮中諸法度や漢文を習ったようである。宮女たちが実人生の経験をハングルで書いたのが『癸丑日記』、『仁顕王后伝』、『閑中録』などの宮廷女流文学であった。

韓日両国の宮廷女流作家たちは漢文でなく、仮名文字とハングルで実人生の特異な体験や美意識を書き残している。彼女たちは宮中で起きた出来事、人生の苦悩、宮仕え観、同僚に対する批判、上流貴族との関わりなどを日記や随筆、物語などのジャンルで書いている。そして平安時代の宮廷文学はわりと自由に宮仕えの体験を描いているが、朝鮮王朝の宮廷女流作家は儒教倫理や宮中の法度などに縛られ、筆禍事件にさらされる覚悟で筆を執ったのである。すなわち、両国の女流作家たちは当時の倫理や社会制度に対して相対化した自我を発信することに生きがいを求めたのではないかと思われる。(富士ゼロックス小林節太郎記念基金リポート201330周年記念号)

번호 제목 글쓴이 날짜 조회 수
23 [최재철교수의 한일문화칼럼-7] '개인'의 발견과 광장 (월간 한국인, 2017년 5월호) file [레벨:30]학부장실 2017.06.08 169
22 [최재철교수의 한일문화칼럼-6] 겨울은 눈 (월간 한국인, 2015년 12월호) file [레벨:30]운영진そ 2015.12.23 863
21 [최재철교수의 한일문화칼럼-5] 애수의계절,가을에대하여 (월간한국인,2015-10월호) file [레벨:30]운영진そ 2015.10.21 1794
20 [최재철교수의 한일문화 칼럼-4] "여름의 노래-한시 시조 와카-" (월간 한국인, 2015-9월호) file [레벨:30]운영진ゆ 2015.09.01 1328
19 [최재철교수의 한일문화 칼럼-2,3] 우리나라 언론의 일본 관련 보도내용 비평(1,2) - (월간 코리아인 2015년 6,7월호) file [레벨:30]학부장실 2015.07.01 2668
18 [최재철교수의 한일문화 칼럼-1] 벚꽃과 한일 간의 이야기 (월간 코리아인 2015-5월호) file [레벨:30]학부장실 2015.05.22 1941
17 [최재철]"한일 국교 정상화 50주년에 즈음하여"(일본어대학홈페이지 소식, 「신년사」2015.1) [레벨:30]학부장실 2015.02.02 2161
16 [최재철] 같은 위치에서 일본을 바라보는 젊은이들(TESORO 2014 12월호) file [레벨:30]학부장실 2015.01.08 1601
15 [최재철]「삿포로국제친선의모임」과의 인연 (삿포로국제친선의모임 창립25주년 기념지) file [레벨:30]학부장실 2014.06.16 1899
14 [김종덕] 鈴木日出男先生と韓国での源氏物語 [레벨:30]운영진ゆ 2014.06.14 1957
» [김종덕] 日本留学と宮廷女流文学の研究 [레벨:30]운영진ゆ 2014.06.14 2069
12 [최재철] 소소한 일상에서 찾는 문학의 묘미 (외대학보 970호, 2014.4.15) file [레벨:30]학부장실 2014.05.09 2037
11 [외대학보] 일본 대지진 관련 좌담회 file [레벨:30]운영진ゐ 2011.03.30 7386
10 [최재철] 「번역서 리뷰」- 일역『얼음의 자서전(氷の自叙伝)』(대산문화, 2013 가을호) file [레벨:30]학부장실 2013.12.30 2927
9 [최재철] 「번역서 리뷰」- 일본어역『엄마를 부탁해(母をお願い)』(대산문화, 2012 봄호) file [레벨:30]학부장실 2013.12.30 3251
8 [김종덕] 국어국문학과 일본어일본문학 (외대학보, 2012.05.08) [레벨:30]학부장실 2012.06.11 5997
7 [최재철] 세계의 명산문5-일본편-모리 오오가이 "빈 수레"(계간 수필, 2009 겨울호) file [레벨:30]운영진な 2010.12.10 9477
6 [황봉모 선생님께 듣는 일본문학] 게잡이 공선, 아키바 사건, 그리고 한국의 88만원 세대 [레벨:8]운영진ん 2009.10.01 9169
5 [최충희] ‘화과자(和菓子)’ 유감 [4] [레벨:8]운영진ん 2009.09.16 8886
4 [한미경 선생님께 듣는 일본어 이슈] Kimchi / Kimuchi 논란과 일본어의 발음 [1] [레벨:8]운영진ん 2009.09.11 7649